たった3分でわかる!Open Interpreterをローカル環境で使う方法

Open Interpreterの使い方 GPT
Open Interpreterの使い方

この記事ではOpen Interpreterの使い方を解説します。

Open Interpreterとは、GPT-4やCode Llamaなどの大規模言語モデルを使ってコードを生成・実行できるオープンソースのツールです。

ChatGPTのCode Interpreterと違ってローカル環境で動作するところに特徴があります。

しかも、オープンソース(MITライセンス)なので誰でも無料で利用できます。

Open Interpreterとは?

Open Interpreterは大規模言語モデルにコード生成・実行させるためのツールです。

Code Interpreterと同様に、写真や動画やPDFファイルも扱えます。

また、WEBブラウザを開いたり、インターネットに接続したりすることもできます。

Code Interpreterの場合には生成したHTMLやCSSをブラウザでレンダリングして表示することはできませんが、Open InterpreterならWEBブラウザを開いてそのまま確認できます。

Open Interpreterのインストール

Open Interpreterは簡単にインストールできます。

以下のpipコマンドを実行するだけです。

pip install open-interpreter

インストールできたらターミナルでinterpreterコマンドを実行します。

interpreter

これでOpen Interpreterの起動が完了です。

APIキーの設定

interpreterコマンドを実行するとOpenAIのAPIキーを聞かれます。

GPT-4を使いたい場合は、OpenAIのAPIキーを入力します。

APIキーを入力しない場合はそのままEnterキーを押せばCode Llama(Metaが開発したオープンソースの大規模言語モデル)を無料で使えます。

ただし、使用には制限があるようです。

OpenAIのAPIキーはinterpreterコマンドを実行するたびに聞かれます。

APIキーを毎度入力しなくていいようにするにはWindowsの場合は以下をターミナルで実行します(これで環境変数に設定します)。

setx OPENAI_API_KEY [APIキー]

MacやLinuxの場合は次のコマンドを実行します。

export OPENAI_API_KEY=[APIキー]

[APIキー]にはご自身のAPIキーを入力してください。

これで毎度APIキーを聞かれなくなります。

Open Interpreterの使い方

interpreterコマンドを実行したあと、次のようになればOpen Interpreterを使えます。

プロンプトを入力するとChatGPTのCode Interpreterと同様に動作します。

例として、FizzBuzzを実行するコードを書かせてみましょう。

「>」のあとにプロンプトを入力します。

ここでは「FizzBuzzを実行するコードを書いて」と指示しました。

コードが生成されたあとで「このコードを実行するか?(Would you like to run this code? (y/n))」と聞かれます。

コードを実行する場合は「y」を実行しない場合は「n」を入力します。

「y」を入力してEnterキーを押すとコードが実行されて実行結果が出力されます。

正しく結果が出力されました。

Pythonスクリプトで使用する方法

Open InterpreterはターミナルだけでなくPythonスクリプトから使うこともできます。

Pythonファイルの中で、次のようにinterpreterモジュールをimportしてinterpreter.chatメソッドを呼び出すだけです。

import interpreter

interpreter.chat("FizzBuzzを実行するコードを書いてください")

chatメソッドの引数にプロンプトを渡します。

実行するとターミナルから利用したときと同様にコードが生成されて実行できます。

ただし、これだけではターミナルから実行するのと変わりません。

Open Interpreterの出力をPythonの中で使えるようにしたいですね。

Open Interpreterの出力をPythonで受け取るには次のようにします。

import interpreter
messages = interpreter.chat("FizzBuzzを実行するコードを書いて", return_messages=True)
print(message)

chatメソッドの引数にreturn_messages=Trueを設定すると会話の内容を戻り値として受け取ることができます。

戻り値は次のように構造化されています。

[{'role': 'user', 'content': 'FizzBuzzを実行するコードを書いて'}, {'role': 'assistant', 'content': '了解しました。FizzBuzzは、1から指定された数までの数値を出力するプログラムです。ただし、次のルールが適用されます。\n\n- 3で割り切れる数値は "Fizz" と出力します。\n- 5で割り切れる数値は "Buzz" と出力します。\n- 3でも5でも割り切れる数値は "FizzBuzz" と出力します。\n\n以下に、FizzBuzzを実行するための計画を示します。\n\n1. Pythonを使用して、1から100までのFizzBuzzを実行するコードを書きます。\n2. そのコードを実行します。\n\nまずは、Pythonを使用してFizzBuzzを実行するコードを書きます。', 'function_call': <OpenAIObject at 0x1136376b0> JSON: {
  "name": "run_code",
  "arguments": "{\n  \"language\": \"python\",\n  \"code\": \"for i in range(1, 101):\\n    if i % 3 == 0 and i % 5 == 0:\\n        print('FizzBuzz')\\n    elif i % 3 == 0:\\n        print('Fizz')\\n    elif i % 5 == 0:\\n        print('Buzz')\\n    else:\\n        print(i)\"\n}",
  "parsed_arguments": {
    "language": "python",
    "code": "for i in range(1, 101):\n    if i % 3 == 0 and i % 5 == 0:\n        print('FizzBuzz')\n    elif i % 3 == 0:\n        print('Fizz')\n    elif i % 5 == 0:\n        print('Buzz')\n    else:\n        print(i)"
  }
}}, {'role': 'function', 'name': 'run_code', 'content': 'User decided not to run this code.'}]

この戻り値は新しいInterpreterに渡すことで再利用することもできます。

import interpreter

messages = interpreter.chat("FizzBuzzを実行するコードを書いて", return_messages=True)

interpreter.reset() # 既存のinterpreterをリセット
interpreter.load(messages)  # messagesに入れた会話内容をロード

モデルの変更

Open Interpreterで使用するモデルは、初期設定ではOpenAIのAPIキーがあればGPT-4、なければCode Llamaです。

ただし、gpt-3.5-turboに変更することも可能です。

gpt-3.5-turboを使いたい場合は、次のようにinterpreterコマンドのあとに--fastをつけて実行します。

interpreter --fast

Pythonの場合はinterpreter.modelにモデルの識別子を与えます。

interpreter.model = "gpt-3.5-turbo"

これだけでgpt-3.5-turboを使えます。

Azureを使う方法

AzureにデプロイしたAPIを使ってOpen Interpreterを使うこともできます。

ターミナルで実行する場合は次のようにします。

interpreter --use-azure

APIキーなど必要な情報を聞かれるので答えていきます。

Pythonで使う場合には次のようにinterpreterオブジェクトに設定を入れます。

interpreter.use_azure = True
interpreter.api_key = "your_openai_api_key"
interpreter.azure_api_base = "your_azure_api_base"
interpreter.azure_api_version = "your_azure_api_version"
interpreter.azure_deployment_name = "your_azure_deployment_name"
interpreter.azure_api_type = "azure"

Open InterpreterでHTML・CSSを生成する

Open InterpreterでHTML・CSSを生成すると、生成した結果をWEBブラウザでレンダリングして表示できます。

たとえば「カフェのホームページを作って」と指示するとHTMLとCSSを生成します。

そして「このコードを実行するか?(Would you like to run this code? (y/n))」に「y」と回答すればWEBブラウザが開きます。

このように簡単な指示だけで簡単にホームページを作ることができます。

まとめ

この記事ではOpen Interpreterの使い方を解説しました。

使い方次第で開発の生産性を大幅に上げることができそうです。

ぜひ上手く活用してみてください。

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