この記事ではプログラミングの改行についてまとめています。
以下から目的に合った章を読んでください。
①プログラミングの文字列の改行(「\n」や「\r」)について知りたい
②コードを見やすくする改行方法について知りたい
③HTMLの改行について知りたい
④特定のプログラミング言語の改行について知りたい
プログラミングで文字列を改行する方法
プログラミングで文字列を改行するには「\n」という特殊な文字を使います(日本語環境では「¥n」を使用します)。
たとえば、Pythonでは文字列を改行するには次のようにします。
example = "Pythonでは次のようにすると\n改行できます。"
print(example)
# Pythonでは次のようにすると
# 改行できます。
ここで「\n」という文字列は結果に出力されません。代わりにその部分で改行されます。
このように「\n」という特殊な文字を使うと文字列を改行をすることができます。
「\n」のような特殊文字のことをエスケープシーケンスといいます。
「\n」は改行を表すエスケープシーケンスです。
エスケープシーケンスを使わずにEnterキーを使って改行しても、文字列は改行されず構文エラーになります。
example = "PythonではEnterキーで
改行することはできません"
print(example)
# SyntaxError: unterminated string literal (detected at line 1)
たとえば、Pythonでは「SyntaxError: unterminated string literal (detected at line 行番号)」というエラーが発生します。
※Pythonで「文字列を改行しながら書く方法」について知りたい場合は【プログラミング言語別】改行の書き方を参照してください。
エスケープシーケンス
「\n」は改行のためのエスケープシーケンスでした。
エスケープシーケンスは「ここで改行するよ」とか「ここでカーソルを移動するよ」という指示をコンピュータに伝える特殊な文字です。
コンピュータで文章やコードを書いていると「ここで改行してほしい」「ここにスペースを挟んでほしい」という場面がありますね。
こういうときに、普通の文字で「kaigyou」などと打ってもコンピュータはその意味を理解できません。
そのため「\n」のような特別な文字を使って「改行してください」と指示するわけです。
「\n」「 \r」「\r\n」の違い
改行のエスケープシーケンスには「\n」の他に「\r」や「\r\n」があります。
- 「\n」はUnix系(LinuxやMacOSなど)のシステムで使われる改行のエスケープシーケンスです。「次の行の先頭にカーソルを移動する」という意味の文字です。
- 「\r」は2001年以前のMacOSで使われていたエスケープシーケンスです。「現在の行の先頭にカーソルを移動する」という意味の文字で「キャリッジリターン」といいます。
- 「\r\n」はWindowsで使われる改行のエスケープシーケンスです。「現在の行の先頭にカーソルを戻した後、次の行の先頭にカーソルを移動する」という意味の文字です。
ここではOSによって改行のエスケープシーケンスが異なることを覚えておきましょう。
たとえば、MacOSで文章を書いているときに「\n」を使って文字列を改行したとします。その文章をWindowsで表示した場合、うまく改行されないことがあります。
このような場合は、OS間でのエスケープシーケンスの違いを疑いましょう。
エスケープシーケンスと改行コード
さて、エスケープシーケンスについて、もう少し詳しく解説しましょう。
「\n」や「\r」のようなエスケープシーケンスは、プログラミング言語が用意している特殊文字です。
これらの特殊文字はテキストエディタなどによって「改行コード」と呼ばれる制御文字に変換されます。
制御文字とは、コンピュータに対して「ここで改行してください」とか「ここでカーソルを先頭に戻して」という指示を与えるための特殊な文字です。
「\n」は「ラインフィード(LF)」という改行コードに変換されます。
「\r」は「キャリッジリターン(CR)」という改行コードに変換されます。
コンピュータはテキストを順番に処理していきますが、改行コードを見つけるとカーソルを行頭に戻したり、行を変えたりします。
改行コード(CR、LF)
「CR」や「LF」のような改行コードは、タイプライターに由来します。
タイプライターとは、かつて文章を書くために使われていた機械です。
1980年代くらいまで使われていました。
タイプライターでは、文字を入力する装置は固定したまま、紙が上下左右に動くことで入力する場所を変えていました。
紙を移動する装置を「キャリッジ」といいます。
キャリッジを移動して、文字の入力装置を紙の左側(つまり行頭)に戻すことを「キャリッジリターン(carriage return)」と呼んでいました。
さらに、紙を上に移動して行を送ること「ラインフィード(line feed)」と呼んでいました。
これらがもととなり、カーソルを先頭に戻すことを「CR(Carriage Return)」、改行することを「LF(Line Feed)」と呼ぶようになったのです。
どの改行コードで保存するべき?
テキストエディタでファイルを保存するとき、改行コードを「CR」「LF」「CR LF」のなかから選べることがあります。
どの改行コードを選べばいいのでしょうか?
原則として、改行コードを選ぶときは、そのテキストを読むときに使うOSに合わせて選ぶのが最善です。
- LinuxやMacOSで読む場合 → LFで保存する
- 2001年以前のMacOSで読む場合 → CRで保存する
- Windowsで読む場合 → CR LFで保存する
2001年以前のMacOSで読むことはほとんどないでしょうから、Windowsなら「CR LF」、それ以外なら「LF」と覚えておけば良いです。
ほとんどのテキストエディタは自動的に改行コードを判別するため、どれを選んでもあまり問題になることはありません。
頭の片隅に入れておく程度でいいでしょう。
コードを読みやすくする改行
ここからは「コーディング中に改行が必要な理由」と「改行を使ってコードを読みやすくする方法」を解説します。
コーディング中に改行が必要な理由
コーディング中に改行を入れると、コードが読みやすくなる場合があります。
たとえば、以下の2つのコードを見比べてみましょう。
こちらは改行がない場合のC言語のコードです。
#include <stdio.h>
int main() {
int num = 123; float pi = 3.14; char c = 'A';
printf("num = %d\n", num); printf("pi = %f\n", pi); printf("c = %c\n", c);
return 0;
}
次は、同じ内容で改行がある場合のコードです。
#include <stdio.h>
int main() {
int num = 123;
float pi = 3.14;
char c = 'A';
printf("num = %d\n", num);
printf("pi = %f\n", pi);
printf("c = %c\n", c);
return 0;
}
改行がないコードでは目線が横に移動するため、読みにくい印象があります。
また、変数宣言と標準出力(printf)のパートの境目がわかりにくく、わかりにくい印象を受けます。
一方、改行があるコードでは目線が縦に移動するため読みやすくなります。また、変数宣言のパートと標準出力のパートの境界がわかりやすくまとまっています。
改行を使わずに、横に長いコードを書くと、コードを読む環境によっては横スクロールが多くなり読みにくくなります。
たとえば、外出先でスマホからコードを読む場面を想像してください。横に短いコードなら縦スクロールだけで読めるので格段に読みやすくなります。
このように改行を上手く使うことで、コードが読みやすくなります。
改行を使ってコードを読みやすくする方法
改行を使ってコードを読みやすくするにはいくつかの コツがあります。
ここでは改行を使ってコードを読みやすくする例をいくつか紹介します。
1. 引数」 で改行する
関数を定義したり、呼び出したりするとき、引数の数が多いとコードが横に長くなりがちです。
こんなとき、改行をうまく使うとコードが読みやすくなります。
たとえば、以下の関数を、引数のところで改行して読みやすくしましょう。
public void example(string argument1, string argument2, string argument3, int argument4, int argument5, int argument6, bool argument7, bool argument8) {
// 任意の処理
return;
}
引数で改行したコードが以下です。
public void example(
string argument1,
string argument2,
string argument3,
int argument4,
int argument5,
int argument6,
bool argument7,
bool argument8
) {
// 任意の処理
return;
}
横幅が短くなって見やすくなります。また、型名と引数名が縦に並んでまとまりが生まれ、わかりやすくなります。
2. 横に長い文字列を改行する
長い文字列をコードに埋め込む場合、コードが横に長くなって読みにくいことがあります。
このようなときは、あえて「+」演算子を使って文字列を改行することがあります。
以下のコードは長い文字列を定義して横に長くなっている例です。
string exampleString = "長い文字列をコードに埋め込む場合、コードが横に長くなって読みにくいことがあります。このようなときは、あえて「+」演算子を使って文字列を改行することがあります。以下のコードは長い文字列を定義して横に長くなっている例です。";
これを「+」演算子を使用して改行し、見やすくしたものがこちらです。
string exampleString = "長い文字列をコードに埋め込む場合、"
+ "コードが横に長くなって読みにくいことがあります。"
+ "このようなときは、"
+ "あえて「+」演算子を使って"
+ "文字列を改行することがあります。"
+ "以下のコードは長い文字列を定義して"
+ "横に長くなっている例です。";
文字列が縦に並び、行頭が「+」記号で揃っています。文字列全体をひと目で見ることができます。
ちなみに、ここでコード上の改行は出力には反映されません。どちらの例でも変数(exampleString)には、同じ文字列が代入されています。
3. 配列の要素ごとに改行する
文字列と同様に、要素数の多い配列をコードに埋め込むと、コードが横に長くなって読みにくいです。
string[] weekdays = {"Sunday", "Monday", "Tuesday", "Wednesday", "Thursday", "Friday", "Saturday"};
この場合も、配列の要素ごとに改行すると読みやすくなります。
string[] weekdays = {
"Sunday",
"Monday",
"Tuesday",
"Wednesday",
"Thursday",
"Friday",
"Saturday"
};
4. if文の条件式の改行
if文の条件式が横に長くなると読みにくくなります。
if (condition1 && condition2 || condition3 && condition4 || condition5 && condition6)
{
// 任意の処理
}
この場合は条件式を論理演算子(&&, ||など)で区切って改行すると読みやすくなります。
if (condition1 && condition2
|| condition3 && condition4
|| condition5 && condition6)
{
// 任意の処理
}
5. メソッドチェーンの改行
メソッドチェーンも横に長いと読みにくいです。
var result = someObject.SomeMethod().AnotherMethod().YetAnotherMethod();
これは、メソッドの呼び出しごとにピリオドの前で改行すると読みやすくなります。
var result = someObject
.SomeMethod()
.AnotherMethod()
.YetAnotherMethod();
HTMLの改行
ここからはHTMLでの改行を解説します。
HTMLでの改行には<br>タグを使う
HTMLでは<br>
タグを使うと改行できます。
HTMLで改行を入れたい場合は<br>
brタグを使えば<br>
改行できます。
brは「break」の略です。
<br />タグはかつてXHTMLで使われていたもの
<br>
タグと似た表記で<br />
を見たことがあるかもしれません。
これはXHTML(Extensible HyperText Markup Language)と呼ばれるマークアップ言語での表記です。
同じく構造化データを作るマークアップ言語であるXMLと、HTMLを組み合わせるために使われていました。
現在は廃止されています。
<br />
と書いた場合も、ブラウザはbrタグとして解釈してくれますが、この形式で書く利点は特にありません。
HTMLの改行は<br>
と覚えておいてください。
HTMLでソースコードの改行をそのまま反映するには?
HTMLでは、原則としてソースコード中にEnterキーで入れた改行はブラウザの画面に反映されません。
たとえば、以下のように改行を入れて書いた文をブラウザで表示してみましょう。
<body>
HTMLでは、
原則として
ソースコード中で
Enterキーで入れた改行は
ブラウザの画面に反映されません。
</body>
ブラウザで表示すると以下のように改行は消えて表示されます。
ただし、preタグを使ってその内部で改行をすると、HTMLのソースコード上の改行が見た目にそのまま反映されます。
<body>
<pre>
HTMLでは、
原則として
ソースコード中で
Enterキーで入れた改行は
ブラウザの画面に反映されません。
</pre>
</body>
先ほどのHTMLで書いた文を、このようにpreタグで囲んでブラウザに表示すると改行がそのまま反映されます。
preタグを使うと改行をそのまま反映できるため、サイトにソースコードを掲載したい場合などに使えます。
たとえば、「if文」のソースコードの例をサイトに掲載するとします。
<body>
if (condition1 && condition2
|| condition3 && condition4
|| condition5 && condition6)
{
// 任意の処理
}
</body>
普通にHTMLに書くと以下のように改行が消えてしまいます。
このような場合に、preタグとcodeタグを組み合わせればレイアウトを崩さずに「if文」のコードをきれいに表示できます。
<body>
<pre>
<code>
if (condition1 && condition2
|| condition3 && condition4
|| condition5 && condition6)
{
// 任意の処理
}
</code>
</pre>
</body>
これをブラウザで表示すると、以下のようにソースコードと同じレイアウトが保持されます。
【プログラミング言語別】改行の書き方
ここでは「C言語」「Python」「JavaScript」「Ruby」「PHP」「Java」「C#」の7つの言語の改行の書き方をまとめています。
それぞれの言語で以下のサンプルコードを紹介します。
- 末尾に改行を含めて標準出力する方法
- 末尾に改行を含めずに標準出力する方法
- 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したい場合)
- 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したくない場合)
- コメントの改行(複数行コメント)
- 改行コードの置換
- 改行コードの削除
C言語
1. 末尾に改行を含めて標準出力する方法
C言語ではprintf関数を使うと標準出力ができます。このとき末尾に改行は挿入されません。
末尾に改行を挿入するには、文字列の末尾に「\n」を追加します。
printf("Hello, world!\n");
2. 末尾に改行を含めずに標準出力する方法
C言語では標準出力であるprintf関数をそのまま使えば、末尾に改行が挿入されません。
printf("Hello, world!");
3. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したい場合)
C言語では文字列の改行に「\n」を使います。文字列の途中で改行する場合は、改行したい部分に「\n」を入れます。
printf("Hello,\nworld!");
4. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したくない場合)
C言語でコード上は文字列を改行したいけど、出力には反映したくない場合、バックスラッシュを入れることでコード上の改行ができます。
printf("Hello, \
world!");
5. コメントの改行(複数行コメント)
C言語でコメントを改行するには「/*」と「*/」でコメントを囲みます。これらの内側で書いたコメントは改行できます。
/* このように
改行しながら
複数行のコメントを書くことができます */
6. 改行コードの置換
C言語で文字列に含まれる改行コードを置換するにはstrtok
関数を使用します。
strtok
関数は文字列を区切り文字で区切って分割する関数です。
#include <string.h>
char str[] = "Hello,\nworld!";
char *new_str = NULL;
new_str = strtok(str, "\n");
while(new_str != NULL) {
printf("%s ", new_str);
new_str = strtok(NULL, "\n");
}
7. 改行コードの削除
C言語で改行コードを削除するには、for文を使って文字列に対して繰り返し処理を行い、文字が「\n」でないときだけ出力するようにします。
#include <string.h>
char str[] = "Hello,\nworld!";
for (int i = 0; i < strlen(str); i++) {
if (str[i] != '\n') {
printf("%c", str[i]);
}
}
Python
1. 末尾に改行を含めて標準出力する方法
Pythonではprint関数を使って標準出力ができます。print関数では自動的に末尾に改行が追加されます。
print("Hello, world!")
2. 末尾に改行を含めずに標準出力する方法
Pythonの標準出力で末尾に改行を含めないようにするには、print関数のendオプションを指定します。
初期設定では「end=”\n”」と指定されているため自動的に改行が入ります。「end=””」と設定することで、末尾に改行が入らなくなります。
print("Hello, world!", end="")
3. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したい場合)
Pythonで文字列の途中に改行を入れるには、改行したい部分に「\n」を入れます。
print("Hello,\nworld!")
4. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したくない場合)
Pythonでコード上は文字列を改行したいけど、出力には反映したくない場合は「バックスラッシュ(\)」を入れることでコード上の改行ができます。
この改行は出力される文字列には反映されません。
print("Hello,\nworld!")
5. コメントの改行(複数行コメント)
Pythonのコメントに改行を入れたい場合は、トリプルクォートを使います。これによって複数行に渡るコメントを書くことができます。
"""
これは
Pythonの
複数行
コメントです。
"""
6. 改行コードの置換
Pythonで改行コードを置換するには、文字列オブジェクトのreplaceメソッドを使用します。下記の例では、「\n」による改行を半角スペースで置換しています。
str = "Hello,\nworld!"
new_str = str.replace("\n", " ")
print(new_str)
7. 改行コードの削除
Pythonで改行コードを削除する場合も、strオブジェクトのreplaceメソッドが使えます。以下のように「\n」を空文字で置換します。
str = "Hello,\nworld!"
new_str = str.replace("\n", "")
print(new_str)
JavaScript
1. 末尾に改行を含めて標準出力する方法
JavaScriptでは、console.logで文字列を標準出力することができます。このとき出力の末尾には自動的に改行が入ります。
console.log("Hello, world!");
2. 末尾に改行を含めずに標準出力する方法
JavaScriptで末尾に改行を含めずに標準出力するには、process.stdout.write
メソッドを使用します。
これによって末尾に改行を含めない標準出力ができます。
process.stdout.write("Hello, world!");
3. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したい場合)
JavaScriptで文字列の途中に改行を入れるには、改行したい部分に「\n」を入れます。
console.log("Hello,\nworld!");
4. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したくない場合)
JavaScriptでコード上は文字列を改行したいけど、出力には反映したくない場合は「バックスラッシュ(\)」を入れることでコード上の改行ができます。
この改行は出力される文字列には反映されません。
console.log("Hello, \
world!");
5. コメントの改行(複数行コメント)
JavaScriptのコメントに改行を入れたい場合は「/*」と「*/」の記号でコメントを囲みます。これによって複数行に渡るコメントを書くことができます。
/*
このようにすると
改行を入れながら
複数行にまたがる
コメントができます。
*/
6. 改行コードの置換
JavaScriptで改行コードを置換するには、文字列オブジェクトのreplaceメソッドを使用します。下記の例では、「\n」による改行を半角スペースに置換しています。
「/\n/g」のgは「gオプション」と呼ばれるオプションで、正規表現に合致する文字列をすべて置換します。gがない場合は先頭の1つだけが置換されます。
var str = "Hello,\nworld!";
var new_str = str.replace(/\n/g, " ");
console.log(new_str);
7. 改行コードの削除
JavaScriptで改行コードを削除する場合も、strオブジェクトのreplaceメソッドが使えます。以下のように「\n」を空文字で置換します。
var str = "Hello,\nworld!";
var new_str = str.replace(/\n/g, "");
console.log(new_str);
Ruby
1. 末尾に改行を含めて標準出力する方法
Rubyではputsメソッドで文字列を標準出力できます。このとき出力の末尾には自動的に改行が入ります。
puts "Hello, world!"
2. 末尾に改行を含めずに標準出力する方法
Rubyで末尾に改行を含めずに標準出力するにはprint
メソッドを使用します。
これによって末尾に改行を含めない標準出力ができます。
print "Hello, world!"
3. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したい場合)
Rubyで文字列の途中に改行を入れるには、改行したい部分に「\n」を入れます。
puts "Hello,\nworld!"
4. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したくない場合)
Rubyでコード上は文字列を改行したいけど、出力には反映したくない場合は「バックスラッシュ(\)」を入れることでコード上の改行ができます。
この改行は出力される文字列には反映されません。
puts "Hello, \
world!"
5. コメントの改行(複数行コメント)
Rubyでコメントに改行を入れたい場合は「=begin」と「=end」でコメントを囲みます。
これによって複数行に渡るコメントを書くことができます。
=begin
これは
Rubyで
改行を使って
複数行に渡る
コメントを書く例です。
=end
6. 改行コードの置換
Rubyで改行コードを置換するには、文字列オブジェクトのgsubメソッドを使用します。下記の例では、「\n」による改行を半角スペースに置換しています。
str = "Hello,\nworld!"
new_str = str.gsub(/\n/, " ")
puts new_str
7. 改行コードの削除
Rubyでは、改行コードを削除する場合にも、strオブジェクトのgsubメソッドが使えます。以下のように「\n」を空文字で置換します。
str = "Hello,\nworld!"
new_str = str.gsub(/\n/, "")
puts new_str
PHP
1. 末尾に改行を含めて標準出力する方法
PHPではecho関数で文字列を標準出力できます。このとき出力の末尾には改行が入りません。「\n」を文字列の末尾に挿入して改行できます。
echo "Hello, world!\n";
2. 末尾に改行を含めずに標準出力する方法
PHPのecho関数を使えば、文字列の末尾で改行せずに標準出力できます。
echo "Hello, world!";
3. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したい場合)
PHPで文字列の途中に改行を入れるには、改行したい部分に「\n」を入れます。
echo "Hello,\nworld!";
4. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したくない場合)
PHPでコード上は文字列を改行したいけど、出力には反映したくない場合は「バックスラッシュ(\)」を入れることでコード上の改行ができます。
この改行は出力される文字列には反映されません。
echo "Hello, \
world!";
5. コメントの改行(複数行コメント)
RHPでコメントに改行を入れたい場合は「/*」と「*/」でコメントを囲みます。
これによって複数行に渡るコメントを書くことができます。
/*
PHPでは
このようにして
複数行のコメントを書くことができます。
*/
6. 改行コードの置換
PHPで改行コードを置換するには、str_replace関数を使用します。下記の例では、「\n」による改行を半角スペースに置換しています。
$str = "Hello,\nworld!";
$new_str = str_replace("\n", " ", $str);
echo $new_str;
7. 改行コードの削除
PHPでは、改行コードを削除する場合にもstr_replace関数が使えます。以下のように「\n」を空文字で置換します。
$str = "Hello,\nworld!";
$new_str = str_replace("\n", "", $str);
echo $new_str;
Java
1. 末尾に改行を含めて標準出力する方法
JavaではSystem.out.println
メソッドで文字列を標準出力できます。このとき出力の末尾には自動的に改行が入ります。
System.out.println("Hello, world!");
2. 末尾に改行を含めずに標準出力する方法
Javaで末尾に改行を含めずに標準出力するにはSystem.out.print
メソッドを使用します。
これによって末尾に改行を含めない標準出力ができます。
System.out.print("Hello, world!");
3. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したい場合)
Javaで文字列の途中に改行を入れるには、改行したい部分に「\n」を入れます。
System.out.println("Hello,\nworld!");
4. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したくない場合)
Javaでコード上は文字列を改行したいけど、出力には反映したくない場合は「バックスラッシュ(\)」を入れることでコード上の改行ができます。
この改行は出力される文字列には反映されません。
System.out.println("Hello, \
world!");
5. コメントの改行(複数行コメント)
Javaでコメントに改行を入れたい場合は「/*」と「*/」でコメントを囲みます。
これによって複数行に渡るコメントを書くことができます。
/*
Javaでは
このようにして
改行ありのコメントを
書くことができます。
*/
6. 改行コードの置換
Javaで改行コードを置換するには、StringオブジェクトのreplaceAllメソッドを使用します。下記の例では、「\n」による改行を半角スペースに置換しています。
String str = "Hello,\nworld!";
String new_str = str.replaceAll("\n", " ");
System.out.println(new_str);
7. 改行コードの削除
Javaでは、改行コードを削除する場合にも、StringオブジェクトのreplaceAllメソッドが使えます。以下のように「\n」を空文字で置換します。
String str = "Hello,\nworld!";
String new_str = str.replaceAll("\n", "");
System.out.println(new_str);
C#
1. 末尾に改行を含めて標準出力する方法
C#ではConsole.WriteLine
メソッドで文字列を標準出力できます。このとき出力の末尾には自動的に改行が入ります。
Console.WriteLine("Hello, world!");
2. 末尾に改行を含めずに標準出力する方法
C#で末尾に改行を含めずに標準出力するにはConsole.Write
メソッドを使用します。
これによって末尾に改行を含めない標準出力ができます。
Console.Write("Hello, world!");
3. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したい場合)
C#で文字列の途中に改行を入れるには、改行したい部分に「\n」を入れます。
Console.WriteLine("Hello,\nworld!");
4. 文字列リテラルの改行(改行を出力に反映したくない場合)
C#でコード上は文字列を改行したいけど、出力には反映したくない場合は「バックスラッシュ(\)」を入れることでコード上の改行ができます。
この改行は出力される文字列には反映されません。
Console.WriteLine("Hello, \
world!");
5. コメントの改行(複数行コメント)
C#でコメントに改行を入れたい場合は「/*」と「*/」でコメントを囲みます。
これによって複数行に渡るコメントを書くことができます。
/*
これはC#で
複数行コメントを
書くサンプルです。
*/
6. 改行コードの置換
C#で改行コードを置換するには、stringオブジェクトのReplaceメソッドを使用します。下記の例では、「\n」による改行を半角スペースに置換しています。
string str = "Hello,\nworld!";
string new_str = str.Replace("\n", " ");
Console.WriteLine(new_str);
7. 改行コードの削除
C#では、改行コードを削除する場合にも、stringオブジェクトのReplaceメソッドが使えます。以下のように「\n」を空文字で置換します。
string str = "Hello,\nworld!";
string new_str = str.Replace("\n", "");
Console.WriteLine(new_str);
まとめ
この記事では、プログラミングの改行を解説しました。
- プログラミング言語で文字列の改行には「\n」や「\r\n」を使用します
- 「\n」や「\r」をエスケープシーケンスといいます
- プログラミングではコーディング中に適切な改行を入れることでコードが読みやすくなります
- HTMLの改行には「<br>」を使用します
- HTMLでソースコードの改行をブラウザ上の見た目にそのまま反映させたい場合は「<pre>」と「</pre>」でソースコードの該当部分を囲みます
エスケープシーケンスを使った改行は慣れれば簡単です。さらに、どのプログラミング言語でも扱い方はほとんど同じです。
改行の置換や削除のコードを使って練習し、プログラミングの改行に慣れましょう。